黒石ねぷた

短くて暑い夏

夕方、いつねぶたが家の前を通ってもいいようにじぇんこ(小銭)を用意しておく。

「わらはんど(子どもたち)のねぷたっこ、みでけろ」

「ヤーレヤーレヤ」

掛け声と囃子で次第にピアノの音が消されていく。

生徒と一緒に外へ出て、ねぷたが通り過ぎるまで見送ることにする(笑)

ここ(どれみ教室)で見たねぷたが、忘れられない夏の思い出になりますように。

【 黒石ねぷたの合同運行 】

電線にあたらないように、扇ねぷたの上を折って指揮をとりながら進む。

見せ場は回転している時。

「おりゃー、まわせ~」勇ましく荷台を跳ねる男衆。

綱を引っ張る人も、しゃがんで主役の『わんど(自分たち)のねぷた』を拍手で称え、囃子は【止まれ】を吹き続ける。

気持ちはみんなひとつだ。

2019 黒石ねぷた