イメージが物語をつくる
教則本ラーニング・トウ・プレイ②に「象の赤ちゃん」という曲があります。
ゾウは動物園でしか見れませんので、教える側にとってもなかなか難しいお題ですが、そこが外国の本の魅力を感じるところです。
「ゾウさん、どうやって歩くんだろうね~」
‥ゆっくりだよ。パオーンって鳴くんだって。
「楽譜のどこで?」
‥ここだよ(指さししながら教えてくれた)
「お鼻が長くて、お耳も大きいよね~」
‥うん、おかあさんも一緒にいるよ。
「そうか、赤ちゃんだ・も・ん・ね」(スゴイ!)
テレビやビデオが人気の現代であっても、目に見えないものを想像していく楽しさが、子どもに大切だと感じます。
いつか大人になってもピアノの本を開くたびに、昔、お気に入りだったことやその印象が残っていればいいな。
「ゾウ」といえば、30年前までは高級ピアノの白鍵に象牙(ぞうげ)が使われていたことをふと思い出しました。
ピアノという楽器の歴史に「象」が関わっていたことを、わたしたちは忘れてはならないですね。